久しぶりのハイラル

3DSゼルダの伝説 時のオカリナ 3D」、試しにプレイしてみようと始めたらズルズル続いてしまい、結局土日でクリアしてしまいました(オモテだけですが)。いやー・・携帯機だとちょっと空いた時間にもプレイしたくなっちゃいますよね。N64で2回クリアしてたので、思いっきり詰まるようなことはありませんでしたが、それなりに集中してみっちりプレイした気がします。

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D - 3DS

ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D - 3DS

ということで、すでにN64版をプレイした当人としての感想ですが、これはかなり新鮮です。3Dということもそうですが、特にビジュアル面が目だって変化し、現代的・高精細なものになっていて、大げさに言えばハイラルという大地がしっかりそこに存在しているかのような感覚がありました。
まぁ、N64版のビジュアルも味はあるんですけどね。なんというか、ある意味「眠たく毒々しかった」(笑)。3DS版で感じるのが「もうひとつの世界」だとしたら、N64版は芝居がかった「ジオラマ」という感じかな。今回の3DS版は毒こそないものの、それを補って余りあるリアル感とクオリティを感じさせてくれて、この点に結構感動しました。単なる「そのまま移植しました」じゃないんですね。
ゲーム内のヒントについても、新たにそれ専用のストーンが設置されたほか、せりふやカメラワークなど端々にリファインが加えられているようです。もう10年以上前にプレイしたタイトルなので、記憶が定かではないですが・・。例えば、屈指の難ダンジョンとして有名な水の神殿でも、水位を変更できる部屋への扉まわりが着色されたりしてとても分かりやすくなったり、ヒントとなるようなカメラワークが追加されていたり。かなり親切なスタンスで作り直してるな〜と実感させられました(もちろん、往年のプレイヤーから見れば「甘くなった」と見る向きもあると思いますが、すでに一巡してしまったソフトであり受動的には周りから情報が得られにくいことや、現在のゲームの潮流から考えれば妥当だと、私個人は思います。)


・・裏ゼルダも少しプレイしましたが、すでに一番最初のダンジョンの「デクの樹サマ」で心が折れ気味です(笑)。ハートが3つしかないのに、ザコの一撃でまるまるハート1個分のダメージって・・。まさか数回ゲームオーバーするとは思わなんだ。


そういえば、3Dの観点としてちょっと目を引いたのは、レンズフレアの表現ですね。画面に複数現れる光の円が立体的に配置されていました。
・・実際のところ、レンズフレアはカメラで撮影する際に機構的に写ってしまうものであり、現実の左右の眼球(をシミュレートした立体視)では現れないはずなので、そのエフェクトに3D効果があるのは理屈上おかしい気がします。でも、光源が撮影範囲に入った状態でカメラを動かすと、確かにフレアは現実として3Dのような動きはするので、感覚的には違和感がないんですね。このあたり、将来的にはどちらの方向に向かうのか、結構興味があります。(というか、HDRとか、ポスト処理的な2Dエフェクトを3Dでどう落とし込むか・・という全般も。)


【2011/7/23 追記】
上記のゲーム中のレンズフレアですが、よくよく考えてみたら、「画面上の光源の対角線上にフレアが発生する」みたいな条件で左右それぞれにポスト処理を加えれば、自動的に左右間でエフェクトにずれが発生して、それが立体視として現れているだけかもしれないですね(つまり、「選択してこうなった」というよりは「結果的にこうなった」?)。