「ねぇ、マスター。」3D版動画作成日誌 落穂拾い編

前回までになんとかすべてのパートを一通り作ってみることができましたが、今日は各日誌を再チェックし、見出しの追加と細部の修正を行いました。また、日誌で触れることが出来なかった事項についてもここで補足したいと思います。

C02のキラキラパーティクル

動画の終盤、C02の後半では、上からパーティクル(光の粒)が降ってきます。このパーティ来る自体の説明は過去の日誌(d:id:OIE:20110606)が詳しいですが、ここでは、このパーティクルにさらに加えた効果を補足します。
パーティクルの光の粒を追ってみると、途中で消えたり現れたりしてキラキラしています。実は、もともとのパーティクルのエフェクト (CC PARTICLE WORLD) には、個々のパーティクルをランダムに不透明度を変える機能はありません。(オプションで、ライフタイムの時間軸上で不透明度の変化を指定できますが、これだと全パーティクルが同じ明滅をしてしまいます。)
そこで、今回はこのレイヤーとは別に、エフェクト「タービュレントノイズ」を使用したレイヤーを作り、「展開」オプションを指定することで、時間ごとに変化するモノクロ映像を作成します。あとはこれをマスクとしてパーティクルに適用(ルミナンスキーマット)すれば、ランダムに明滅するパーティクルのできあがりです。もちろん、2D上でのマスク処理なので、あくまで「それらしく見える」という話ですが、パーティクルごとにキラキラしているようには感じられるかと思います。


実は、このパーティクルのマスク処理についても、もう一段、立体視としての新しい試みを入れようと思ったのですが、今回の製作期間の間には実現できませんでした。なので、前回「無限トランスファア」のときの字幕同様、次に3D動画を作成するときの課題としておきたいと思います。


さて、少し長く続いたこの日誌ですが、最後に、より実務的な内容としてAdobe Premiere上での3D映像の取り扱いについて次回紹介して、多分終わりになると思います。