大地震開始(東京マグニチュード8.0)

東のエデン」に続く、フジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」今年度第2弾、「東京マグニチュード8.0」。今日は導入編ということで、地震前日の終業式から地震発生の瞬間まで、サクッと進みました(笑)。感想とか、考えたことのメモです。

主人公は、中学1年生の姉と小学3年生の弟、それにバイク便の女性の3人。まだ女性は偶然2回登場しただけで、ほとんど2人とは面識がない状態ですね。一見普通の人間にしか見えない(そしてたぶん実際にそう)3人の主人公が、地震で崩壊した東京を舞台にどのようなストーリーを追うか、来週から期待というところです。
・・普通の人間ですからねぇ。弟は素直な少年だし、姉は・・記号的なほど、現代都市部の女子中学生、という感じで描かれているので、この先どうなるかがまだ予想がつきません(物語の中の視点としても、アニメーション作品としての視点としても)。ただ姉のほうは、ケータイをながめてたりぼんやりしてるように見えて、実は弟のことや周りのことを気にかけている・・決して鈍感ではない子のようです。ときおりあどけない笑顔を見せたり。その感性から来る「気づき」が、崩壊した東京の中で彼女自身が変化するきっかけになるのかな。

それにしても、またゆりかもめ(笑)。フジテレビの放送だからなのか、はたまた崩壊の場面に似つかわしいのか、「東のエデン」に引き続きの登場でした。今回の2人組みも、品川方面から豊洲方面へ乗ったようですね。オープニングでは、崩壊した銀座や浅草などのカットもありましたが、3人はこの先どこを歩いていくのでしょうか。
あと、姉・弟と、父親・母親の関係が、エディプス・コンプレックスな感じで妙に納得(笑)。実際の世の中的にもこんな場面が多そうですね。ほとんどケンカ別れになってしまった母親、そして父親との今後の関係性の変化も、物語の主軸のひとつになりそう。
(上記の「姉の変化」と関連しますが、特に母親も今回の被災で大きく変化するはずです。長男をお台場まで連れて行かず、その姉まで震災の巻き添えにしてしまった・・という自責の念に押しつぶされそうになるでしょう。誕生日プレゼント、渡せてもらえるといいですね・・。)


話は違いますけど、姉のほうは「ケータイ星人」と揶揄されながらも、ケータイからブログを更新していたようですね。この年頃の人が日常をブログに書く、というのは、どんな感じなんだろう・・と、なんとなく考え込んでしまいました(結論も出ません)。
自分が同年代のときって、ブログはおろかケータイも持っていませんでしたし。

平凡でいいこともない(と思い込んでいる)毎日に退屈した姉が、ブログをリアルタイムに更新している・・という描写は、絵づら以上にいろいろな意味を内包するように思えてなりません。このアニメ内の意味に限らず。(本作としては単に、『こんな世界、こわれちゃえばいいのに。』というメッセージを物理的に示すための、演出上の導入だったのかもしれないし。)
別にヘンに説教じみた内容じゃないんですけど、考えるといろいろ発見がありそうな気がしました。