戦争とソ・ラ

以前(d:id:OIE:20100119)も取りあげた「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」、今回は今日放送分の「蝉時雨・精霊流シ」の視聴メモ。

  • 前に書いたときに気になっていた「演出の幅」は、過去にあった戦中の様子を描くためでしたね。「もしかしたら中盤で世界が崩壊するかも!?」とかも考えていましたが(笑)、今日までの放送分を見ると違いそうです。おそらく1クールの中では、ヘンにストーリーが急展開するのではなく、現在のエピソードを通して、キャラクターとこの世界の過去(歴史)と内面を広げていく構成かな。その中で、劇中の時代には(表面的には)表れていない「戦争」の姿が、ジグソーパズル的に少しずつおぼろげに見えてくるのだと思います。カナタたちの思い出にしばしば現れる女性は、優しさ・強さ・儚さといったいろいろなキーワードを背負っているようで、もしかしたら、この世界自体の象徴なのかもしれませんね。
  • ノエル、精霊流しの灯籠を流していませんでした。昼間、部隊で灯籠を製作しているシーンでも、一人だけ手を動かしていません。なぜ?
  • 流れる灯籠に、「父さん、母さん」と祈るカナタでしたが、今までのエピソードでは、会話でもうなされているときも(笑)、「おかあ『ちゃん』」と呼んでませんでしたっけ?・・別人?
  • フィリシアの昔の部隊のメンバーですが、エンディングではキャストが紹介されてませんでしたね。ちょっと聴いた感じだと、今の部隊を担当されているキャストの方々の声にも聞こえたかな?

恐らく次週以降も、キャラクターたちと世界が背負う歴史が明らかになっていくのでしょう。基本は朗らかながら、どこかピンと張りつめたものを感じながら観るアニメというのも、なかなか独特です。


それにしても、前回(d:id:OIE:20100119)書いたときの「6,7話あたりでガツーン!」の部分だけは、予想が当たってましたね(笑)。でも、上でも書いてるとおり、このまま舵を切るわけではないと思います。